技術・家庭科 学習指導案

                                                   

1.題材名 「技術とものづくり」(自由設計による製作)

2.題材の考察
    現在は物が豊富に出回り、容易に入手できるようになり、生活も大変豊かになって
 いる。生徒達は、飽和と消費の生活に慣れ、必要な物は安易に買い求め、自ら道具を
 用いて、構想したものを素材から加工して具体物に作り上げる経験も少なくなってい
 る。
    そのような中で、技術・家庭科の担う役割は大きくなっている。技術分野の「 技
  術とものづくり」の学習では、科学技術の進展を考慮し、技術の役割を理解して、技
 術を活用する能力を育成する観点から、ものづくりの基礎的・基本的な内容を実践的
 ・体験的な学習活動を通して指導することになっており、先のような生活環境に生き
 る生徒達には、ぜひとも必要な学習である。その学習の中の「木材を使用した製作品」
 (木材は日本人の生活や文化との関わりが古くから深く、金属などの他の材料よりも
 加工しやすく、生徒達に最初に与えるには適した材料といえる。)では創意工夫して
 作品を作る喜びを実感できたり、また、木材に触れ、木の美しさや温かさを感じる等
 という体験ができる。  
  また、平成14年度から完全実施される新学習指導要領では、技術・家庭科におけ
 る主体的実践活動や問題解決的指導過程が以前に増して更に重要視されている。
    そこで、本校では、それに先駆け「木材を使用した製作品(木材加工)」の学習の
 際に、副題材(組パズル)を用いた試行学習を導入し、行動による問題解決能力が身
 につくように心がけている。導入の成果(効果)として、次のようなことがあげられ
 る。
    ・生徒が自らの製作技能を把握するのに役立つと同時に、製作に必要な基礎的・基
     本的な知識・技術が明確になり、それらの習得がしやすい。
  ・主題材への意欲づけにつながり、その設計及び製作に問題意識をもって取り組め
     る。
   ・課題の設定及び、その後の修正・改善がしやすい。
    ・生活経験の差を少なくするとともに、男女共通履修形態への対応が図れ、学習効
      果を向上させることができる。   

3.題材の目標
    (1)  本題材の目標
      @  生活や産業の中で技術の果たしている役割について考えることができる。
     A  木材や接合材料の特徴および、それらの使用法について説明できる。
     B 使用目的や使用条件に即した木製品の設計ができる。
     C  のこぎりやかんな等の木工具を適切に使用して、目的に応じた切断、切削が
      できる。
     D  構想図や製作図をもとに、的確に作品を組み立てることができる。
    (2) 副題材のねらい
         生徒の実態を考慮し、主題材の製作前に副題材の製作を取り入れ、副題材の
        学習で得た体験を自らが評価し、その評価結果を主題材の設計や製作の学習に
        生かすことにより行動による問題解決する態度(主体的な学習態度)を育てる。
        また、副題材と主題材の評価を比較させ、技能の高まりを確認させ成就感を味
    わわせる。

4.指導計画(25時間扱い)
    (1)  木材とわたしたちの生活・・・・・・・・・・・・・・1時間
    (2)  木材の特徴と性質・・・・・・・・・・・・・・・・・2時間
   (3)  設計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4時間
    (4)  製作・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16時間(副題材の製作含む)
      〔組パズル(副題材)の製作5時間(本時2/5)〕
    (5)  木材資源の利用と役割・・・・・・・・・・・・・・・2時間

5.本時の指導
    (1) 題材 「組パズル(副題材)の製作」 
   (2) 目標
   @  いろいろな(切断)工具で切断を試行することができる。(技能)
   A  試行を通して、組パズルの各切断場所に適した方法(工具)を考えることが
    できる。(創意・工夫)
  (3) 展開                                               ◇:評 価  ☆:支 援

   (4) 評価
   @  いろいろな(切断)工具で切断を試行することができたか。(技能)
   A  試行を通して、組パズルの各切断場所に適した方法(工具)を考えることが
    できたか。(創意・工夫)