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実践B 第6学年 家庭科学習指導案
1.題材名 スペシャル朝食を作ろう
2.題材について
 (1)題材について
   本題材は、小学校学習指導要領の学年目標の(2)「製作や調理など日常生活に必要な  基礎的な技能を身に付け、自分の身の回りの生活に活用できるようにする。」を主に受け  て設定されている。
   また、学年目標の(3)「自分と家族などとのかかわりを考えて実践する喜びを味わい、  家庭生活をよりよくしようとする態度を育てる。」こともねらいとしている。
   児童は第5学年において、生野菜の調理、ごはんとみそ汁の調理を学習している。ここ  では、さらにゆでる、いためるという二つの調理法を新たに学習することとなる。
   題材構成は、以下の通りである。























 

題材名 スペシャル朝食を作ろう



 

(1)家庭生活と家族
   ・家族の触れ合いや団らん
 

 

(4)食事への関心
  ・朝食のメニュー作り
(5)簡単な調理
   ・卵をゆでよう
   ・自分の家の畑の野菜をゆでよう
   ・野菜をいためてみよう
   ・スペシャル朝食を作ろう
 












 

 








 








 

発展 @3年生に青菜のゆで方を教えよう
   A郷土料理「太巻き寿司」を作ろう
 







 

(3)生活に役立つ物の製作
    ・お礼のプレゼントを作ろう
 







 

(1)家庭生活と家族
    ・お礼の会を開こう(茶話会)
 
 
(2)指導について
   ゆでる、いためるという調理法は、手軽に短時間で調理できるので朝食の調理法として  大変適している。そこで、実践的、体験的な学習を中心に展開し、より確実な知識や技能  を身に付けさせたいと考えた。
   確実な知識、技能を身に付けさせるため、地域の素材や人材を活用したい。
   地域の農産物を実際に調理したり、地域の方にゲストティーチャーとしてきていただい  たりして、児童に地域の中に生きているという実感を味合わせていきたい。
   また、家庭との連携を図り、教科学習が家庭生活の中で生かされるようにしたい。
   そこで、家庭科便りを発行し、学校での学習の様子を知らせ、家庭での実践を呼びかけ  た。
   また、家族との関わりを深めたいと願い、単なる朝食作りではなく、「○○さんのため  の朝食を作ろう」というめあてを持たせたい。そして、家庭科で学んだことを家庭生活の  中で実践できるようにしむけ、実際の生活の場で学習が生かされるとともに家族に賞賛さ  れることにより、児童の自信や家族の一員であるという認識が増すようにさせたい。
3.目標
  ○家族の一人にねらいをしぼり、その人のために朝食を作るという意欲がもてるようにす   る。                            (関心・意欲・態度)
  ○栄養的なバランスや、作業時間など朝食の条件を考えて計画できるようにする。
                                      (創意工夫)
  ○材料や目的に応じて、ゆでたり、いためたりして加熱して調理することができるように   する。                                 (技能)
  ○材料や目的に応じて、ゆでたり、いためたりするときの手順や、切り方(大きさ)によ   る、かかる時間の違い、加熱による変化などがわかるようにする。   (知識・技能)
4.指導計画(17時間扱い)

    主 な 学 習 活 動

    教師の支援(◎)と評価(◆)

時配

・家庭での朝の様子を発表する。


 

◎朝は時間がなく、あわただしいことに
 着目させる。
◎朝食を抜くとどうなるか知らせ、朝食 の大切さに気づかせる。
















































本時







































 


 

           どんな朝食にするといいかな。
 


 
・朝食にふさわしい条件を話し合う。
・パンに合うおかずや、ご飯に合うおか ずを考える。
・朝食作りの見通しを持つ。

◆朝食の条件に合ったおかずが考えられ ているか。
 


 

           材料の買い方、選び方を調べよう。
 


 
・材料を買うとき気をつけることを話し 合う。
・材料の選び方を調べる。(本やインタ ーネットの活用)
◎健康、安全、環境を考えた材料の買い 方を考えさせる。
◆材料の選び方や買い方を工夫して購入 することができる。


 

              卵をゆでてみよう。
 


 
・卵を4,8,12分ゆでる。
・ゆで時間による卵の変化を観察する。
・それぞれのゆで卵を試食し、ゆで時間 による味の変化を記録する。
・ゆで卵作りでうまくいかなかったこと
 をプリントにまとめる。
◆ガスこんろを安全に正しく使うことが できる。

◎ひび割れたり黄身が片寄ったりした失 敗を明らかにし、どうすればよいのか
 家族に聞くように仕向ける。


 

       自分のおうちの畑でとれた野菜をおいしくゆでてみよう。
 


 
・料理の達人(児童の祖母2名)に野菜 のおいしいゆで方を教えていただく。
・自分が持ってきた野菜をゆでる。
・ゆで野菜を試食し、おいしいゆで方の こつやゆでることによる変化を記録す る。
◎児童の持ってきた野菜を似たもの同士 でグループ分けして、協力しながらゆ でられるうようにする。
◆ゆでる調理に関心を持ち、その特長に 気づくことができる。
 


 

        野菜をいためるとどのように変化するだろうか。
 


 
・フライパンの使い方と後片付けの方法 を知る。
・にんじんとほうれん草を切って、いた めてみる。
・いためた野菜を試食して、気づいたこ とを発表する。
◎環境にやさしい油の処理の仕方に気づ かせる。


◆いためる調理に関心を持ち、その特長 に気づくことができる。


 

     ○○さんのためのスペシャル朝食メニューを考えよう。
 


 
・栄養士さんのお話を聞く。


・目的に合った朝食メニュー作りを考え
 図にまとめる。
・朝食メニューを発表する。
 
◎朝食の大切さ、栄養バランス、朝食の 献立作りのヒントを栄養士さんにお話 していただく。
◎朝食の条件に合ったメニューになるよ う助言する。
◆朝食の条件に合ったメニューを作るこ とができる。


 

        ○○さんのためのスペシャル朝食を作ろう。
 


 
・それぞれの計画に沿って、朝食のおか ずを作る。
・試食して、感想や反省をまとめる。
・後片付けをする。
 
◎一人ひとり、自分のメニューを作るた め、調理に慣れていない児童を中心に
 支援する。
◆計画にそって安全に調理することがで きる。


 

     いろいろなことを教えてくださった方にお礼をしよう。
 


 
・お世話になった方に、どんなお礼をす るか考える。
・お礼の会の計画を立てる。
◎今までの家庭科の学習を生かした内容 になるようにする。
 


 

           お礼のプレゼントを作ろう。
 


 
・プレゼント作りを分担して行う。
  ポケットティッシュカバー
  ランチョンマット
  小さいきんちゃく袋

 
◎今までの学習を生かして、製作を行う。
◎個人差に応じて、仕事が分担できるよ うにする。
◆自分が作りたい物を、手縫い、必要に 応じてミシン縫いで安全に製作でき  る。


 

              お礼の会を開こう。
 


 
・麦茶と白玉団子を作る。

・お礼の会を開く。



 
◎麦茶は冷やすため、朝のうちにわかし
 冷やすようにする。
◎お礼の会の中で、製作した物をプレゼ ントする。
◆お世話になった方に感謝の気持ちを表 し、楽しく交流することができる。
 
<発展>
   





 


 

          3年生に青菜のゆで方を教えよう。
 


 
・3年生の畑でとれた葉だいこんのゆで 方を教える。
・試食する。
◎ゆでる学習で学んだことを3年生にわ かりやすく教えられるようにする。
◆ゆでる技能を生かすことができる。
   











 


 

           郷土料理 太巻き寿司を作ろう
 


 
・生活改善グループの方にお手本を見せ ていただく。
・正ちゃんを巻く。
・椿の花を巻く。
・試食する。
・後片付けをする。


 
◎具のなかの青菜や卵焼きは、家庭科の 学習で学んだことが生かせることを知 らせる。
◎生活改善グループの方に班ごとに指導 していただく。
◆郷土料理の太巻き寿司に興味を持ち、 家庭科の学習を生活の中で生かすこと
 ができる。
 
5.本時の指導(6/17)
 (1)目標 
    ○朝食のメニューを家族のために考えることができるようにする。(関・意・態)
    ○栄養バランスを考えながら、工夫してメニュー作りができるようにする。(創)
 (2)展開

時配

 学 習 内 容 と 活 動

  教師の支援(◎)と評価(◆)

 資 料














10











15







10









 

○朝食にふさわしい食事の条件 を話し合う。
 ・栄養のバランスがとれてい  ること
 ・短時間でつくれること
 ・後片付けが簡単であること
 ・準備が簡単であること
 ・食べやすい
 ・消化しやすい
 ・安価であること

◎朝の生活を見直そうの学習で、朝は
 家族みんなが忙しいが、朝食は大切 な食事であることをふり返る。
◎朝食にふさわしい食事の条件を確認 する。
◎家族とのふれあいに視点を持たせる ため、だれのための朝食か目的を持 たせる。

 

朝食の条件












食品の体内でのおもな働き
わたしたちが食べている食品

ワークシート
サインペン















家庭科便り




 


 

  ○○さんのためのスペシャル朝食メニューを考えよう。
 


 
○栄養士さんのお話を聞く。
 ・朝食の大切さ
 ・栄養のバランス
 ・朝食の献立作りのヒント



○パン・飲み物のおかず、ご飯 ・みそ汁のおかずのどちらか を選ぶ。


○目的に合った、朝食のメニュ ー作りをする。
 ・ハムエッグと温野菜
 ・ソーセージと野菜いため
 ・いり卵とほうれん草のおひ  たし


○自分が作ろうとする朝食を紹 介する。



○次時の予定を知る。




 
◎栄養士さんに朝食の大切さや栄養の バランスについてお話をしていただ く。
◎手軽、安価、今までの学習を生かせ るということで、卵を献立に加える 利点を話していただく。

◎主食と汁物は選択し、おかずを考え させる。
◎料理法は、学習したゆでる、いため るとする。

◎栄養のバランスがとれているかを中 心に助言をしていただく。
◎教師は、その他の条件にあっている か個別に助言していく。
◎一人分の材料や分量も記入させる。
◆栄養バランスを考えながら、工夫し てメニュー作りができる。(創、知)

◎だれのために、どんなところを工夫 しているか簡単に説明させる。
◆朝食のメニューを家族のために考え ることができる。(関)

◎自分が作ったメニューを実際に調理 して試食することを知らせる。
◎主食と汁物は作らず、おかずのみ調 理する。
◎持ち物を確認させる。