TOP 支部TOP 題材例


題材例
     20分間調理テスト
 
題材の概要   2学年年間指導計画のなかで、2時間×3=6時間で調理技能テストを展開している。コンロを使 用できる時間および、調理の時間を20分以内とし、1品製作 する。蒸し器、オーブンを使用する場合は、それらを使うまでの時間を20分以内とし、トータル60分以内とする。20分と限定したのは、2時間続きの授業で、調理台6台、コンロ2口、生徒36名の場合、60分で作業時間を設定すると、20分が、コンロを利用できる最大なので、そのように設定した。時間については、各校の調理室の設備状況に応じて、設定すればよい。取り扱う食品、調理方法については、なるべく生徒の意向を優先させて決 定している。特に、身近な食品の中で、卵については、その性質を利用して、様々な調理法があるので、焦点化して、プリントを配布した。
 教師が一番重要視したのは、テストということで、評価規準とその判定基準である。難易度も、評価する項目も異なる中でのテストのため、生徒一人一人と打ち合わせをして、評価項目とその評価規準、判定基準を明確にし、予め提示して、テストで力を発揮できたかを確認する形をとることにした。具体例を出していうと、厚焼き卵と目玉焼きでは、技能の難易度では、前者をA、後者をBとし、工夫では、盛りつけに関して、皿や付け合わせなどをうまく組み合わせていたら、A、ふつうに皿にのせてあれば、 Bとした。そしてそれぞれの技能について、厚焼き卵では、隙間なくきっ ちり巻けていて、予め、焦げをつけない、黄色く焼き上げる、と打ち合わせで設定したら、そのようにできていたら、A、隙間があいてしまったら、 B、崩れて、巻けていなかったら、Cというように評価する。目玉焼きは、半熟で仕上げると設定して、白身はしっかり固まり、黄身が固まっていない状態にできたら、Bとする。難易度では、Aはつかない。ただし、半熟と設定したにもかかわらず、固く焼き上がった場合、それはそれで、料理の方法としては、問題はないが、設定条件に反するので、Cとする。(先述のプリントをクリック)
  以上のような形式で、調理テストで扱う献立を一つ一つ確認し、評価項目、規準、基準を設定していく。一見面倒だが、過去のテストの資料などを蓄積してあるので、煩雑さはない。初めて取り組む場合は、卵料理に限定したり、オーソドックスに皮むき検定にしたりして、徐々に、資料、データを蓄積するとよい。参考のため、資料(課題、テスト用紙)写真を掲載した。