第3学年 技術・家庭科学習指導案
1 題材名 電子メールを活用した情報モラルの育成
    
 
2 題材について
(1)題材観
 現代社会は、ネットワーク化された社会の構築、さらには情報の伝達手段の多様化などにより、簡単に情報の送受信が可能な環境が整っている。このような情報化が進むと、「様々な情報を適切に選択し活用する能力や情報発信における個人情報の扱い方」などの指導が大切になってくる。また、高度情報通信社会と呼ばれている今、インターネットの普及は増加し、電子メールの利用も広がっている。その中にはいくつかの影の部分も存在しており、学校において正しい情報教育を行う必要がある。
 そこで、電子メール等の送受信を含めた生徒相互のコミュニケーションを生かした実践的な活動を通して、生活に生きる情報活用能力、特に情報モラルの育成をしていこうと考え本題材を設定した。
(2)生徒の実態 (男子23名  女子17名  計40名)
 家にパソコンがありますか
ある 16人(40%) (女子は2名)  ない 24人(60%) 
 インターネットを利用していますか(家で)
  している 8人(20%) していない 32人(80%)
 電子メールを利用したことがありますか
  ある 23人(58%)  パソコン 3人( 8%) 携帯 20人  ゲーム機 1人
  ない 17人(42%)   
 ネチケットというという言葉を知っていますか
  意味も知っている 1人( 3%)  聞いたことはある 1人( 3%)  
  初めて聞いた  38人(95%)
 情報とコンピュータの授業へは、楽しい(78%),ふつう(22%)と、ほとんどの生徒が興味を持って取り組んでいる。電子メールは半数以上の生徒が利用した経験を持っているが、そのほとんどが携帯電話による利用である。また、ネットワーク上でのエチケットを意識して利用している生徒はほとんどいない。
 
(3)指導観
 携帯電話が普及している現在、かなりの生徒が電子メールを利用しているが、パソコンで利用している生徒は8%であることや、ネチケットを意識して利用している生徒がほとんどいないことから、教室内LANの中で電子メールソフトを活用した情報発信を行い、情報通信ネットワークの利用方法を身につけるとともに、情報モラルに対する意識を高めていきたい。
 
3 題材の目標
(1)電子メールの仕組みを知り、すすんでメールソフトの基本操作を身につけられるようにする。〔関心・意欲・態度〕
(2)様々な機能を知り、より能率的な活用ができるようにする。〔創意工夫する能力〕
(3)情報モラルをふまえてメールを作成し、送受信することができるようにする。
                               〔生活の技能〕
(4)送受信に伴う情報モラルの必要性を理解することができるようにする。〔知識・理解〕
 
4 指導計画 (4時間扱い)
(1)電子メールのしくみと送受信の仕方     2時間
(2)電子メールの送受信に伴う情報モラル    1時間(本時)
(3)電子メールの利用と情報モラル       1時間
5 本時の指導
(1)目 標
  ・電子メールを活用した情報の発信を行い、実践的な活動の中で情報モラルについての意識が高まるようにする。
  ・情報モラルをふまえてメールを作成し、送受信することができるようにする。
(2)展 開

時配

学習内容と活動

教師の配慮・支援事項

資 料

10










20




















10



10



 

1 友達と電子メールの送受信をする。


○メールソフトを開く
○メールの送受信をする






2 課題について考える    

・送受信の仕方を確認し全員が送受信できるよう配慮する。
・メールが届かない生徒がないよう配慮する。       (T1,2)
・内容を全体に公表する場合があることを知らせ、内容に気をつけさ せる。          (T1)
・参考になるメールがないか内容を確認しながら机間指導し助言をする。           (T2)



KAわからない生徒には、Aさんのメールに出てきた友達の立場で考えさせ、表現できるように支援する。          (T1,2)
・電子メールの作成は短い文章でわかりやすくまとめる工夫が大切であることを知らせ、スムーズに作業できるよう援助する。  (T1,2)

・少数意見についても把握し、個に応じた助言をする。   (T1,2)
・話し合いが進んでいるグループは様々な角度から考えられるよう助言する。        (T1,2)




・各グループの意見をモニターに表示し、発表内容が全体に行き届くよう配慮する。      (T1)
・情報モラルを考えて送受信することの大切さを気づかせる。 (T1)
KB次時までに個々の生徒宛に評価をメールで返信しておくことを知らせ、次の授業への意欲の向上を図る。          (T1,2)
 

メールソフト


ファイル
プリント






モニター





メールソフト
ファイル










ファイル
メールソフト





メールソフト



 




 

電子メールを使うときにはどんなことに気をつければいいのだろうか。
 




 
○電子メールを使って、離れた席にいるグループのメンバーと意見交換する。


・Aさんが送ったメールはどんな所がいけなかったのだろうか。
・送られてきたメールにおかしな所はなかっただろうか。
・Aさんはどうするべきだったのか。
・どんな大変なことが考えられるか。


○班長のもとでグループの考えをま とめ、教師へ送信する。
○班長が考えを発表する。
3 電子メールのエチケットについて話を聞く。


4 友達とのメールのやりとりについての感想を書き、教師宛に送る。
○コンピュータを終了させる。
 

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