技術とものづくり:メモホルダーの製作
1 題材名 メモホルダーの製作
2 題材について
3種類の素材(木材,金属,プラスチック)を使用した複合題材である。それぞれ の素材の特徴を生かせるように部品の構成を考えた。題材の特徴としては,金属加工 の「ネジの加工と構造」を中心に素材の違いによる様々な加工技術を体験できること などがあげられる。
3 材料 ○ヘッド アルミニウム(縦40o・横50o・厚さ40o) ○ボルト 黄銅(直径15o・長さ70o六角棒) ○ベース チーク板材(縦180o・横130o・厚さ12o) ○アクリル板 メタアクリル樹脂板(縦180o・横130o・厚さ2o) ○ペンホルダー
4 製作工程
作業工程 | 作 業 内 容・(留意点) | |
1 | けがき | 各自の好みでデザインを考える。ボルト位置に注意する。 |
2 | 穴あけ | ボール盤を使用(φ10.5) |
3 | 切断 | 弓のこ,帯のこを使用する。 |
4 | めねじ切り | タップでめねじを切る。(M12)治具を使用すると精度が高まる。 |
5 | 仕上げ | やすり等で寸法通りに仕上げる。 |
6 | けずり | やすり,旋盤等を使用する。 |
7 | おねじきり | ダイスでおねじを切る。(M12) |
8 | けがき | ヘッド,ペンホルダー取り付け位置に注意する。 |
9 |
穴あけ |
ヘッド用穴(φ5)ペンホルダー用穴(φ4.0)をアクリル板ととも にあける。 |
10 | 切断 | 糸のこ盤を使用する。 |
11 | 仕上げ | かんな,紙やすり等で面取りをする。 |
12 | けがき | 形状を変える場合,保護紙の上からけがきをする。 |
13 | 切断 | 糸のこ盤を使用する。 |
14 | 仕上げ | かんな,紙やすり等で面取りをする。 |
15 |
組み立て |
ヘッドとベース,アクリル板をネジで接合する。ペンホルダーを取り付ける。 |
5 部品加工の詳細 6 主な機械・工具の準備
○ボール盤 ・ヘッド,ベース,アクリル板の穴あけに使用。
○帯のこ盤 ・ヘッドの切断に使用。
○糸のこ盤 ・ベース,アクリル板の切断に使用。
○その他 ・鋼尺各部材けがき用 ・けがき針金属材料けがき用 ・センタポンチ金属材料けがき用 ・げんのう金属材料けがき用 ・口金穴あけ,切断用 ・弓のこヘッド切断用 ・組やすり各部材切断面のやすりがけ用 ・タップヘッドめねじ切り用 ・ダイスボルトおねじ切り用
7 製作上の留意点
○ヘッドの加工 ・ボルトの取り付け位置を考慮に入れてけがきをする必要がある。 ・帯のこを用いて切断を行う場合は,治具を使用した方が安全性が高まる。 ・φ10.5の穴あけは,切断前に行う。(貫通させずに済むため)
○ボルトの加工 ・M12のおねじ切りは,治具を使用した方が完成度が高まる。(治具不使用では かなり難度の高い加工になる。) ・旋盤を使用する場合は,おねじを切る前に旋削を行う。
8 構想図 9 材料図 10 部品図