技術・家庭科学習指導案
 
 
1 題材名  情報とコンピュータ(Webページをつくろう)
2 題材について
 (1)題材観
   高度情報通信社会の発展はめざましく、社会全体がIT化へと進む中、情報活用能
  力が育成することが急務とされている。すでに生徒は、小学校では「総合的な学習」
  や教科等で、学習活動を豊かにする道具としてコンピュータを活用してきた。
   近年,インターネットや携帯電話の普及により,情報が身近に収集できるようにな  った。特にインターネットの普及率は年々増加傾向にあり,子供からお年寄りまで手  軽に扱えるようになってきた。こういった社会現象に伴い,技術・家庭科でも新学習  指導要領では,インターネットを活用する学習内容が非常に増えた。しかし, インタ  ーネットを使ってwebページを手軽に検索できても,インターネットのしくみや構  造を理解した上で活用している人は少ない。そこで,本題材では,webページの制  作を通して,本校にあるサーバーを利用してプロバイダの役割やネットのしくみを理  解させると共に, 情報モラルや著作権についても考えさせるなどして,情報に対する  幅広い知識を習得させたい。
 
 (2)生徒の実態   (生徒数 38名  実施日 6月5日 )
   @実態調査

 Q1,インターネットに興味・関心を持っていますか。
                     はい 36名  いいえ 2名  Q2,中学校に入学する前にインターネットを活用したことがありますか。
                      はい 30名  いいえ 8名
 Q3,家でインターネットを行ったことがありますか。
                     はい 23名  いいえ 15名
 Q4,プロバイダという言葉を知っていますか。
                     はい 10名  いいえ 28名
 Q5,プロバイダの役割を知っていますか。
                     はい  4名  いいえ 34名
 Q6,Webページと普通の画面の違いを知っていますか。
                     はい 30名  いいえ  8名
 Q7,Webページの作り方を知っていますか。
                     はい  3名  いいえ 35名
 Q8、インターネットのしくみを知っていますか。
                     はい  2名  いいえ 36名
 
   A考察
    中学校に入学するまでにインターネットを行った生徒は30名とクラスの大半を   占めた。これは,コンピュータを使ったインターネットの他に携帯電話で行ってい   る生徒数も含まれているが,それを考慮しても数年前とでは雲泥の差で活用率が激   増しているのがわかる。また,Q2,3を見ると、中学校以外の場でも多くの生徒が   インターネットを使った経験がある。しかし、Q4〜8を見ると、インターネット   に関わる専門用語や役割、仕組みなどを理解しながら操作している生徒は少なく、   Webページへのつなげ方だけを理解している生徒がほとんどである。 
    こういった実態に基づいて本単元では、校内LANやサーバーを使ってプロバイ   ダの役割や通信システムの構造を理解させた上で、インターネットを活用する能力
   を高めさせたいと考えている。
 
 3 単元の目標
  (1)Webページを積極的に制作することができる。      (関心・意欲)  (2)創意工夫を凝らしたWebページを作成することができる。 (創意・工夫)   (3)Webページを制作するのソフトウェアを使いこなすことができる。(技能)   (4)インターネットの構造やしくみを理解することができる    (知識・理解)                    
 4 指導計画(18時間扱い)           ◎教師の支援    ※評価

     学 習 目 標

時配

   教 師 の 支 援 と 評 価

(1)目的にあったソフトウェアで情  報を処理できる。
  @表やグラフをつくることがで   きる。
   ・表やグラフを作成することが    できる。



   ・@を使って,数値の計算が    ができる。



    ・ソートを使って,順位ごと     に並べかえができる。
  Awebページをつくることができ   る。
   ・power pointの基本操作ができ    る

   ・動きのある資料をつくるこ    とができる

   ・プレゼンテーションで実行    することができる

(2)自分のつくった情報を発信して  活用することができる。
  @ インターネットのしくみや構造を知    ることができる
    ・情報を収集することができ     る

    ・マルチメディアの構造を知     る
 

14

(7)

<2>




<4>




<1>
   (7)

<3>


本時
<2/3>

<1>


 4

(4)

<2>


<2>

 





※スマートアイコンの機能が理解できる。【理】
※範囲のプロパティを使いこなすことができ る。            【技】
◎範囲指定するとき,マウスの操作がうま くいかない場合shiftを代用させる。
※関数の機能が理解できる。  【理】
※ドラック&フィルができる     【技】
◎関数式あうまく設定できない生徒には半 角,全角の切り替えに原因があることを
 話す。
※ソートの使い方が理解できる。【理】
◎NOをはずして範囲を設定させる。


※画面の設定,文字の入力ができる【技】
◎操作に戸惑っている生徒には机間支援を
 行う。
※インスタントウェザードを使って自己紹介のスラ イドが作成できる。      【技】
※アニメーション設定ができる。     【技】
※スライドショーが作成できる。    【技】
◎機能の使い方がわからない生徒には机間
 支援を行う。




※サーバーにスライドを保存することができる。
                【技】

※プロバイダの構造を理解できる。 【技】

 
 
 
 
 
 
 5,本時の指導
  (1)本時の目標
     動きのある資料をつくることがでる。                                  (スライドに簡単なアニメーションを設定できる。)
  (2)展開
                      ◎支援の手だて ・留意点 ※評価

過程目標

  学習活動と内容

時配

  支援の手だてと留意点及び評価

手際よくデータを開くことができる。
本時の学習内容がわかる。


       

アニメーション効果を
知る。

アニメーション効果の
設定方法を
知る。






アニメーション効果が
設定できる

















友達のスライドを見て
評価し合うことができる。



終了の操作ができる。

 

1 コンピュータを起動させ、  前時につくったデータを  開く。

2 デザインテンプレートを  利用してオリジナルのス  ライドができているか確  認する。

 3



 2


 

◎起動時やファイルを開く際にうま くいかない生徒や戸惑っている生 徒については助言し,再起動する。

◎遅れている生徒については、あら かじめ保存してあるデータをコピ ーする。
 


 

 スライドにアニメーション効果を設定しよう
 

   
 

3 アニメーション効果を使  ったスライドを見せる。


4 アニメーション効果の設  定方法について説明を聞  く。
             

 5



 5









 20



















 10







 5


 
                ◎プリントを配り、手順を確認させ
 る。            
◎分かりやすいように、ゆっくり説 明する。
※集中して聞いているか観察により
 確認する。       【関心】
◎操作が速くならないように助言す る。

◎特に効果を設定する部分で生徒の
 関心・意欲が引き出せるように音 響効果を使って説明する。


◎操作を戸惑っている生徒には、支 援する。
◎速く終了した生徒は互いに支援す るよう助言する。
◎完成した生徒から、スライドショ ーで作ったでき具合を確認させ、
 おかしいところは修正させる。
・終了した生徒から作ったデータが
 飛んだり、フリーズしないように
 保存させておく。
※机間指導により,文字打ちがは両 手でできているか確認し、意識さ せるようにする。  【技能】
※机間指導により、オリジナルのア ニメーション効果が設定できたか
 確認する。  【技能】【創意】
            【知識】

                

◎CAI装置(校内LAN)を使い、 うまくできた生徒のスライドを一 斉送信して紹介する。
◎うまくできた生徒には拍手をして
 賞賛するよう仕向ける。また、感 想を聞きうまくいったコツなどを
 発表させる。

・次時の学習内容を伝える。


 





 
内 容  




 
・順序とタイミング
・効果
・グラフの効果
・マルテメディア設定
 
5 デザインテンプレートを
  利用したオリジナルのス
  ライドにアニメーション
  効果が設定できる。
 












 
  予想される生徒の活動  











 

・操作を戸惑っている生徒
 と手際よく進める生徒が
 おり、進み具合がまちま
 ちであると思う。

・比較的、興味を持って取
 り組めるであろう。

・文字打ちを片手で行う生
 徒が数名いるであろう。
 


6 アニメーションを設定した  友達のスライドを見る。






7 コンピュータを終了させる。 


 
  (3)評 価
     @アニメーション設定を積極的に行えたか。(関心・意欲)
     Aオリジナルの効果を設定することができたか。(創意・工夫)
     Bアニメーション効果が設定できたか。(技能)
     Cアニメーション効果の設定方法が理解できたか。(知識・理解)